外国人の友人の葬儀に参列する注意点
グローバル化が進む現代において、外国人の友人の葬儀に参列する機会も増えていますが、宗教や文化の違いによる葬送儀礼のギャップは想像以上に大きく、日本の常識が通用しないばかりか、失礼にあたることもあるため、事前の情報収集(予習)が不可欠です。例えば、キリスト教式であれば、焼香ではなく「献花」が行われ、数珠は不要ですし、イスラム教式であれば土葬が基本で、女性は肌を見せない服装(ヒジャブなど)が求められることがあり、火葬中心の日本の常識とは全く異なります。また、中国や台湾などの葬儀では、泣き女がいたり、派手な音楽を流して盛大に送り出すことが良いとされていたりする場合もあり、「静かに送る」のが美徳とされる日本とは真逆の価値観に戸惑うかもしれません。香典に関しても、国や宗教によっては現金を渡す習慣がない、あるいは金額に特定の意味(奇数が良い、偶数が良いなど)がある場合があり、白い封筒に入れるのか、専用の袋があるのかも確認が必要です。さらに、服装についても「喪服=黒」とは限らず、白が喪の色である文化圏(ヒンドゥー教など)もありますので、黒い服で行くとかえって浮いてしまう可能性もあります。最も確実なのは、遺族や同じ国の友人に「どのような服装で行けば良いか」「何か持っていくべきものはあるか」を率直に尋ねることですが、それが難しい場合は、インターネットでその国の葬儀マナーを調べるか、とにかく「敬意を持って参列する」という基本姿勢を崩さずに、周囲の人の真似をして合わせる柔軟性を持つことです。言葉や形式は違っても、友人を失った悲しみや、安らかに眠ってほしいという祈りの気持ちは万国共通ですので、恐れずに参列し、あなたなりの方法で最後のお別れを告げることが、国境を越えた友情の証となるでしょう。