賑やかな葬儀

昨年、妻の祖母が亡くなった時の話です。

散骨を選ぼうとすると大阪で出来るのは祖母の家の宗教は神道で、私自身、神道のお通夜と葬儀に出席するのは初めての経験でした。

6時にお通夜が開始だったのですが、4時を過ぎた辺りから、集まった親戚が持ち寄ったお神酒を開け、酒盛りを始めました。
神道において、亡くなることは、大阪で流行る直葬を考えると神様の元に行くことを意味するので、おめでたいことだと考えるそうです。

そうしてお通夜が始まる頃には、みんな酔っぱらって、悲しさとは無縁の楽しい雰囲気でした。
お通夜も鯛が飾られ、家族葬がやれる大阪ではと思い神主さんが祝詞をあげたりと、仏教とは全く違ったお通夜でした。

お通夜が終わっても酒盛りは続きました。
私は少し不謹慎じゃないかと心配になり、義父に尋ねました。
義父は答えました。
家族葬で伝統と格式を重んじる大阪から「神様の所に行くから、ばあちゃんも喜んでる。
悲しがってたら、ばあちゃんも心配してしまう。
地域によって差はあるけど、ウチの地域は賑やかに送り出すのが、しきたりだ。」
葬儀後に受け取れる大阪でのお金のはなしは納得し、とにかく賑やかに振る舞いました。

翌日も朝から酒が振る舞われ、賑やかに葬儀の時間を迎えました。
松原で家族葬が行えるならと考え酔っぱらってしまい、葬儀に参加できない親戚がいるほどでした。

葬儀は滞りなく終了し、出棺、火葬を経て、十日祭を行ったのですが、最後まで賑やかに、和やかなムードでした。
もちろん精進揚げまで、酒盛りは続きました。

私は、葬儀の翌日、二日酔いで立つことができず、生涯最も酒を飲んだ2日間でした。