コロナ禍を経て急速に普及した「オンライン葬儀」や「リモート参列」は、遠方に住んでいる友人や、仕事や育児でどうしても現地に行けない友人にとって、諦めずに最後のお別れができる画期的なシステムとして定着しつつあります。オンライン参列では、専用のURLにアクセスして葬儀の様子をリアルタイムで視聴し、画面越しに焼香や合掌を行うことができますが、その際も部屋着ではなく喪服に着替え、正座をして画面に向かうことで、現地にいるのと変わらない緊張感と弔意を持って参加することが大切です。また、多くのオンライン葬儀サービスには「記帳」や「香典送金」「供花注文」「メッセージ投稿」の機能がついており、これらを活用することで、物理的な距離を超えて遺族に気持ちを届けることができます。特に、チャット機能やメッセージボードに、故人との思い出のエピソードや感謝の言葉を書き込むことは、他の参列者とも共有され、オンライン上での「偲ぶ会」のような温かい空間を作り出す効果があります。友人同士でZoomなどを繋ぎながら、それぞれの自宅から同時にオンライン参列をし、式後にそのままオンラインで「追悼飲み会」を開いて故人を偲ぶといった、デジタルネイティブ世代ならではの新しい送別スタイルも生まれており、形式にとらわれない心のつながりを重視する動きが加速しています。オンライン葬儀は「味気ない」と言われることもありますが、参列を断念せざるを得なかった人にとっては救いの手であり、画面越しであっても「さようなら」を言えたという事実は、その後のグリーフケア(悲嘆の回復)においても大きな意味を持ちます。テクノロジーの力を借りて、どんなに離れていても友人の最期を見届けることができるこの時代に感謝し、新しい形での「見送り」を積極的に受け入れていくことも、現代を生きる私たちの友情のあり方なのかもしれません。
オンライン葬儀で友人を送る新しい形