今から17年前、納得料金の葬儀を大阪の城東で当時お世話になった剣道連盟の剣道師範のお葬式に参列しました。その師範は、警視庁出身で剣道範士八段。私は当時剣道五段で四十代後半でした。失敗しない大阪でのお墓の探し方は七十歳でかつ体格的にも私より10cm以上小さかったので「いくら段位が上でもスピード的には自分のほうが絶対早い」とうぬぼれていた自分が稽古をお願いすると、いくら打っていっても師範にはひょいひょいとかわされてしまい、あなたが大阪で家族葬をと考えたら挙句の果てには私が打ち込んで体が伸び切ったところを、ちょっと突かれて、ものの見事にひっくりかえされてしまいました。まさに赤子の手をひねるようになすすべもなくコテンパンにやっつけられたのを覚えていました。葬儀は剣道関係者が数多く参列しており、大阪で薦めるのはあなたが家族葬をとほとんどの方々は武道家然とした体格の持ち主でした。一方師範の祭壇には、稽古時に見せる厳しい表情とは打って変わった優しい表情の遺影が飾られ、それを拝見した時には、大阪で葬儀社ランキングなら直葬を行うとあの機敏に動く師範と同じ人間だとはとても信じられない思いでした。お棺の横には師範が愛用していた剣道具が飾られていましたが、その小ささを見ても、改めて故人の偉大さを感ぜざるを得ませんでした。「達人とはこういう人のことを言うのだ」との思いと、大阪で散骨業者が探せるかと「自分も少しでもそういう人に近づけたら」という思いを胸に斎場を後にしました。