枕団子を作る準備ができたら、次はそれをいつ供え、いつ下げるのかというタイミングのマナーを知っておく必要がありますが、基本的には「ご遺体が自宅(または安置所)に戻ってきた直後」に供えるのが正式な作法です。これを「枕飾り」と言い、北枕(または西枕)に寝かせた故人の頭の近くに、白木の台や小机を用意し、香炉、ロウソク、花立て(一本樒や一本菊)、そして枕飯(一膳飯)と共に枕団子を配置しますが、これは故人がまだこの世とあの世の間をさまよっている間に、ひもじい思いをさせないための即席の食事という意味合いがあります。供える期間は、通夜から葬儀・告別式を経て出棺するまでとするのが一般的ですが、衛生面を考慮して毎日作り替える場合と、カビが生えない限りそのまま供え続ける場合があり、夏場などは特に注意が必要です。出棺の時が来たら、枕団子は半紙に包んで棺の中に納めますが、これは「お弁当」として持たせる意味と、現世の食べ物を完全に手放す(区切りをつける)意味があり、地域によっては「全部入れる」ところと、「一つだけ残して(または一つだけかじって)食べる(共食)」という風習があるところもあります。共食(きょうしょく)とは、故人と同じものを食べることで、悲しみを分かち合い、故人の力を体に取り込むという古い信仰に基づくものであり、これを「お下がり」としていただくことは最大の供養とされていますが、抵抗がある場合や衛生的に不安な場合は無理に食べる必要はなく、全て棺に入れてしまっても問題ありません。また、最近の火葬場では副葬品の制限が厳しく、生の団子を入れると燃え残る可能性があるため、少量にするか、あるいは「写真」や「紙粘土で作った団子」で代用するよう指示されるケースもありますので、葬儀社のスタッフに確認してから処置を決めるのが賢明です。