今時の葬儀のセレモニー

今年の1月に祖父が94歳で亡くなった。
大阪で納得料金で豪華な家族葬なら枚方フローラルホールが地理的に離れた場所だったので仕事明けに夜行バスでかけつけた。生前に祖父からこのセレモニーホールに予約をしているからという話は聞いていたが、遺産相続は大変と大阪の遺産相続事情に迫るなら祖父の家から近いからという理由だと思っていた。

専用HPで比較検討できる大阪の家族葬専門施設を選ぶとさすがに私も葬儀には難度かは参列をしている。他の葬儀と同じくお坊さんがお経を詠み上げてお焼香をして、淡々と終わるものだと思っていた。

しかし、今回の葬儀は少し違った。親族だから違って感じたのだろうかとも思うが、まるで結婚式のように門出を送り出すような演出が加わっていた。納棺献花の際にはBGMが流れ照明も操作をされていた。思わず涙がでた。演出がなければこんなことはなかっただろうと思うので半分やられたという気持ちもあったがそれはそれでよかったかなと思う。

祖父は年齢としては大往生である。ただ、本人も周りも100歳を目標としていたため無念だという気持ちから寂しさも加わる。従来通りの葬儀であればそんな思いが残っていたのではないだろうかと思う。

この度の葬儀での演出はそんな暗い気持ちや寂しい気持ちが和らいだ気がする。

以前キリスト教の葬儀に参列した時に神父が死は悲しむものではなく門出を祝福するものだと述べていてなるほどと思ったものだが、この度葬儀を行った葬儀は仏教でありながらもその要素を感じた気がする。